㊥「心は体の設計図」だった「ファスティング」「少食」が遺伝子をオンにする。それは、すでに述べました。 同様に「笑い」にも遺伝子のスイッチをオン・オフする作用があることが解明されています。画期的実験を行なったのは村上和雄博士(筑波大学名誉教授)。博士は、吉本興業の協力による「笑い」の実験で血糖値の上昇が抑えられることを解明しています。客席でゲラゲラ大笑いすると、Ⅱ型糖尿病患者の食後血糖値の上昇が大幅に低下したのです。日本の糖尿病患者は、ほとんどがこのタイプ。つまり「笑い」は糖尿病治療のク妙薬″ であることが、立証されたのです。 さらに画期的なのは、この「笑い」実験で、どの遺伝子スイッチがオンになって、どの遺伝子がオフになった……まで、解明することに成功したのです。 なんと博士は23個もの遺伝子の変化を証明しました。 これは、世界の医学史において、特筆すべき偉業といえます。「心」 の変化が「DNA」を変化させることを立証したのです。 つまり「思い」は「DNA」を変化させ、「体」を変えうるのです。 よく「念ずれば通ず」とか「イメージは実現する」などと言われます。しかし、それは観念的ではなく、具体的に正しかったのです。つまり「心は体の設計図」といえるのです。㊥血糖上昇の4割もの抑制効果 村上教授らの実験は、いささかユーモラスです。 対象は大学生たち。退屈な大学講義を聞いたとき(A‥退屈ストレス)と、お笑い漫才を聞いたとき (B‥解放ストレス) での食後の血糖値を測定したのです。 するとA‥退屈ストレスでは、血糖値は平均123ミリグラムも上昇。これに対して笑いのB‥解放ストレスでは平均叩り、、リグラムしか上昇しなかった。つまり、退屈な講義は、お笑いより1・6倍も血糖値を上げていた。ぎやくにいえば「笑い」は血糖値の上昇に約4割も抑制効果があることが立証されたのです。 これは糖尿病患者には、朗報です。 これまで、医者が血糖値を下げるため息者に処方してきたのは、インスリン注射か血糖降下
剤しかありません。 しかし、これら薬物は原則的に〝毒″です。その〝毒″反射作用で血糖値が下がる。それを、利用しているにすぎない。当然、この主作用にとどまらず、〝毒〟作用は、その他さまざまな症状を引き起こします。それが副作用です。 これは、薬物療法が持つ致命的欠陥の一つです。 これに対して、村上博士はただ「笑う」だけで血糖値上昇が4割も抑制されることを解明したのです。その他の追試でも笑うと血糖値が36・5%も低下することが確認されでいます。「笑い」の血糖値抑制効果は、もはや確定的です。 インスリン注射や血糖降下剤との決定的ちがいは、「笑い」には、まったく副作用がないことです。 糖尿病から引き起こされる合併症は、①心筋梗塞、②脳卒中、③動脈硬化、などです。 笑いで血糖値の上昇が4割も抑えられる、ということば、これら致命的な疾患も予防できるということです。 さらに、④神経障害、⑤腎臓障害、⑥網膜症状なども予防改善できることになります。 まさに、「笑い」は万病治しに通じるのです。「ありがとう!」感謝の心が病気を治す㊥感謝は肯定的な「愛」の心理「『ありがとう』と言えば、病気は治っていく」 こういうと、呆れた顔が返ってくるでしょう。「なにを、馬鹿なことを……」 ところが、この感謝の二言が、医学の世界で注目されているのです。 それが「心理療法」です。「心」と「体」は不可分だと、述べてきました。「笑い」は、もっとも快適な「心」の状態といえます。すると、脳から快感物質が分泌され、それがガンと闘うNK細胞の増殖を促すのです。その他、さまざまな生命力を増進します。 まさに、驚異の「医療効果」というしかありません。 同じことが「感謝」にもいえます。感謝とは「肯定的」な心理状態です。 それは、「受け入れる」心理状態です。それは相手や対象に「愛」を抱いた状態なのです。「肯定」の反対は「否定」です。「愛」の反対は「憎」です。「嫌だ」という気持ちです。
㊨否定的な心が体内〝毒″を発生「否定的」な「心」のとき、「体」はどんな反応をするのでしょう? 免疫学の権威、安保博士(前出)は、わかりやすく解説しています。「否定的」な心理状態のとき、身体は「交感神経」優位の状態にあります。つまり、一種の緊張状態です。すると「不快」ホルモンのアドレナリン等が分泌されます。これは〃怒りのホルモン″とも呼ばれます。毒蛇の〝毒″の3~4倍もの毒性があるからです。それが体内をめぐったらムカつき「不快」になるのは、あたりまえです。「否定的」な「心」は体内に〝毒〟を発生させるのです。その刺激が白血球の一種、顆粒球を増やします。 それと反比例してガン細胞と闘うNK細胞は減っていく。つまり、「心」が「否定的」だとガンへの抵抗力が減少します。すると、ガンは増殖しでいくのです。 さらに、アドレナリンは血糖値を上げます。「交感神経」の緊張とは、外敵に備える状況なのです。だから、いつでも攻撃できるよう、エネルギー源の血糖を増やすのです。同じように血圧、脈拍も上昇します。瞬時に逃げる、あるいは攻撃する態勢を整えるためです。 このように「心」が「否定的」になると、心身は一挙に〝戦闘モード〟になってしまうのです。この心身の緊張がストレスとなっで身体は疲れていきます。それだけ、治癒力、抵抗力、免疫力も衰えていきます。これが「否定的」な「心」が病気をつくるしくみです。 そして、病気の「治癒」も遅れます。㊥「汝の敵を愛せ」の深意とは では、病気のとき、症状がつらいとき、「ありがとう」と口に出して言ってみましょう。 ● ● ● ■ ● これは、一種のク魔法の言葉″です。 すると「心」は「肯定的」な状態になります。「交感神経」の緊張が解けて、「副交感神経」が優位な「体」の状態になります。すると、今度は快感ホルモンのエンドルフィンが分泌されます。さらに感動ホルモンのドーパミン、理性ホルモンのセロト:ンも分泌されます。 つまり、「ありがとう」の三一口が快感、感動、理性を心身にもたらすのです。 それは生命力や免疫力を高めます。こうして、病気の「治癒」は順調に進みます。 つまり「ありがとう」の三一口が、病気の治癒効果を飛躍的に高めていくのです。 イエス・キリストが「汝の敵を愛せ」と諭したのも、この原理によります。「憎しみ」は不快ホルモン、アドレナリンをみずからの体内に発生させ、苦しみを増すからです。
「愛情」は、逆に快感ホルモン、エンドルフィンを分泌させ、至福感を与えてくれます。聖人は、この心身の絶妙なメカニズムを直感的に感得していたのでしょう。 それは、これまでの西洋医学では、想像もつかない心身のメカニズムです。㊥心身を癒す〝魔法の言葉″ しかし、先進的な医学者はこの原理をはっきりと認識しています。「……『つらい』 『苦しい』 『もう、嫌だ』と人間がマイナスの言葉を言い続けると、そのマイナスの言葉が持つ不快イメージ情報が、大脳にある大脳辺縁系と基底核に刺激として伝わります。反対に 『ありがとう』 『感謝します』といったプラスの言葉を使うと、大脳辺練糸と基底核にプラスの言葉特有の『快』 のイメージ情報が伝わります。その結果、脳内にある緊張状態を解くセロトニンが増えて、また、快の神経ホルモン、エンドルフィン、ドーパミンも増えて、病気や痛みの原因となっていたストレス物質をとりのぞくことが可能になってくるのです」 (『運命が変わる、未来を変える』失山利彦著、ビジネス社) 失山利彦医師(央山クリニック院長)は、ガンなどの代替療法で高名です。 彼は次のように指導しでいます。 ①嫌なことがあったら「ありがとう」と言うこと。 ②良いことがあったら「感謝します」と言うこと。 なんだか、小学校の道徳みたいで照れ臭い……なんてことを言っちゃあいけません。 これらク魔法の言葉″は、医学も認めた「治療効果」を持つのです。「ありがとう」とくり返すたびにNK細胞の増加が確認されるそうです。これは「笑い」の効果に通じるものがあります。「感謝」 の心が 「快感」をもたらし、「快感」を栄養にNK細胞が増えるのです。 するとガンですら退縮し、消えていきます。
「ありがとう」⇨「快」情報⇨エンドルフィン増⇨NK細胸増加⇨ガン退縮⇨ガン寛治……。㊥「性格」でガン死に77倍も大差 このように「ありがとう」という感謝の言葉で、ガンが治るという奇跡的な生理現象は、世界の医学界でも認知されています。つまり、心をコントロールすることでガンを治すことができる! その治療法が医学的に確立しています。 それが、ガンの心理療法(サイコ・オンコロジー)です。 この研究で、ガンは性格によって大きく左右されることも解明されています。 ロンドン大学名誉教授のアイゼンク博士の研究は衝撃的です。「性格によってガン死亡率に77倍も大差が生じる」「性格を変えたら、ガンは10分の1以下になる」 多くの研究者は「ガンは心の病」と断言します。「ガン治療の第一は、笑うこと」と言う安保博士も「ガンはストレスによる緊張で、血流が低下し、低体温、低酸素になった箇所に産まれる」と述べています。
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