薄利多売を やめる017

「松竹梅」 の商品のことを、マーケティング川就州ではそれぞれ、「バックエンド商品」「ミドルエンド商品」「フロントエンド商品」と呼びます。


【商品の価格設定】


①フロントエンド商品(梅)……低価格。まずお客様を集める入り口となる。

②ミドルエンド商品(竹)……中間価格。バックエンド商品へとつなげる橋わたし。

③バックエンド商品(松)……高額。利幅が大きいので、経常の安定につながる。


 それぞれの価格は自分で決めればいいわけですが、目安は10倍、10倍。たとえば、フロントエンド商品が3000円だとしたら、ミドルエンド商品は3万円、バックエンド商品は30万円といった具合です。3000円のフロントエンド商品だけで、せっせと 「ひとりビジネス」をしている人が多いのです。それでは、いつまでたっても薄利多売です。数を売らなくてはいけませんから、きつい肉体労働になってしまうのです。


 最初にバックエンド商品の価格を決めると、ミドルエンド商品とフロントエンド商品の価格が自然と決まっていきます。逆転の発想で、ゴールであるバックエンド商品の価格をいくらに設定するのかを、はじめに考えましょう。実は、「セルフイメージ」と商品の価格は、大きく関係しています。わかりやすく言うと、この最高金額がその人のセルフイメージを表しています。

 たとえば、ワンコイン(500円)がマックスだと思っている人は、自分の提供する商品も自分自身もそれくらいの価値だと感じています。1000万円を提示する人は、自分が提供する商品も自分自身も、それくらいの価値があると信じています。誰も申し込まなくてもいいから、「高額商品」を1つ設定しましょう。それが、あなたのお金に対する心のブロックを解除します。


「50万円で、動画制作&トータルアドバイスを請け負います」

「100万円で、プライム個人コンサルをします」
「300万円のゴールデンパックを提供します」

「ちょっといくらなんでも高すぎないか?」と少し怖くなるような値段を設定するのです。すると、不思議に「ひとりビジネス」のあらゆる面がうまく回り始めるのです。伝ちゃんの教え子で、とても低価格で便利屋さんをやっている男性がいました。


「伝ちゃん先生、そもそも僕のような便利屋に、そんなにお金を出さないですよ」


 そう言って、彼は高額のバックエンド商品を設定することができませんでした。そこで、伝ちゃんが「1000万円だ!」と、強引にバックエンド商品の価格を決めたのです。そのコースは、「365日24時間、どんなご相談にも乗ります」という内容。


「はいはい (笑)。申し込みがあったらいいですね~」


 と、彼は笑って受け流していたのですが、それがなんと!ひとりのお金持ちのおばあさんから申し込みがあったのです。


「孫が学校に行かずに、家でゲームばっかりしていて、このままでは、私は死んでも死にきれない。孫が学校に行くようになるなら、いくらでも払う」


 と言うのです。便利屋の彼は、


「僕も学校に行ってなかった時期があったから、たぶん話が合うと思いますよ」


 と引き受けて、しょっちゅう家にわってその少年といっしょにゲームをして遊んでいたら……、しばらくして、少年が学校に行くようになったのです!おばあさんはめっちゃくちゃ喜んで、ボーナスを払おうとしました。しかし、彼は、


「いやいや、とんでもない  今だってもらいすぎですよ」


と断りました。そしたら、おばあさんは、


「あんたは、本当にイイ子だね~」


 と感激してくれて、代わりにお客さんとしてお友達をふたり紹介してくれたのです。お金持ちの友達はお金持ちなんです。これで、合計3000万円の売り上げです。彼がビックリしていたのは、こういう高額なものにお金を払う人って、とても良識があって、夜中の3時に電話したりしてこないという事実でした。

 これは、かなり極端な例ではありますが、だまされたと思って、高額商品を作ってみましょう。あなたのお金に対する心のブロックをはずすことができ、商品と自分自身の大きな自信となるはずです。


「高額商品」を作ろう。

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