「ひとりビジネスを始めたいけれど、何を売ったらいいかわからない」
「商品作りつて、いったい何からやったらいいのかわからない」
よくそんな質問をされます。商品作りのために最初にやること、それはズバリ、リストアップです。自分自身で思いつく限りの「提供できるもの」をすべて書き出してみるのです。アナログ商品だけでなく、デジタル商品も、可能性のあるものを全部いっさいがっさいすべて書き出して、俎の上に載せてみることが大事です。
次に、友人に聞いてみる。
「お金を払ってでも、私にやってほしいことって、どんなこと?」
言い換えれば、「人のお役に立てることは何かを知る」ということです。みんなから「ありがとう!」と言ってもらえることは、お金に換えることができます。「お金は感謝状」なのです!「ひとりビジネス」では、ただ自分の好きなことをしてもうまくいきません。趣味とビジネスは違います。「自分の好きなこと」と「人のお役に立てること」が重なる部分が大きいはど、「ひとりビジネス」はうまくいきます。
伝ちゃん先生の生徒の中に、こんな人がいました。福富さん (男性) はフィギュアを作るのが人好きで、女の†の人形などをとても上手に作って、きれいに色づけまでしていました。そこで彼は、「フィギュアを作って販売する」という「ひとりビジネス」を始めることにしたのです。フィギュアの1つ1つはけっこうな高額商品です。でも、まったく売れませんでした。そこで私が提案したのが、「お子さんやお孫さんの写真を送ってもらって、それをフィギュアにする」ということでした。すると、
「入学記念に、ランドセルを背負ったわが子のフィギュアを作ってほしい」
「誕生日のプレゼントとして、孫のフィギュアを作ってほしい」
と注文が殺到。あっという間に、すごい売り上げになったのです。こんな人もいました。
「プロフィール写真の専門家になりたい」と、私の個人コンサルに訪れた大儀兄さん(女性)。実績もないので「ひとりビジネス」を始めても難しいだろうなと感じた私は、
「お金を払ってでも、自分にやってほしいことって、どんなこと?」
と周りの人に聞いてみるようにアドバイスしました。すると、異口同音にこう言われたのです。
「あなたは話を聞くのがとっても上手だから、悩みをとにかく聞いてほしい」
そこで、彼女が「人の悩みを聞く」というスカイプでの相談サービスを始めたところ、またたく間にお客さんが集まりました。彼女は、自分が人の話を聞いてそれがお金になるなんて、思ってもいなかったそうです。最初はとても喜んでいた彼女でしたが、しばらくすると、
「本当は写真を撮りたいのに、誰もプロフィール写真の撮影を依頼してくれない。やっていてつまらない」
と、またまた悩んでしまったのです。 こんなとき、とうしたらいいと思いますか?
人の悩みを聞くのはやめて、プロフィール写真専門家として括動を始める?
それとも写真家はきっばりあきらめて、人の悩みを聞く中門家としての道を歩んでいく?
答えは、どちらも間違いです。両方がつながるようなビジネスにすればいいのです。たとえば、商品ラインナップを次のようにすればどうでしょうか?
1.お客さんが抱えている悩みを何でも聞きます。(お試しの30分)
2.さらに詳しく悩みを聞きます。(90分)
3.悩みを解決するためのヒントをアドバイスし、お客さんがより輝くためのツールとして、名刺やプロフィール・シートに使う写真を撮影します。
自分の好きなことと人のお役に立てることとが、見事にリンクしているでしょう?自分ではたいしたことないと感じていることが、他人にはすごいことだったりするものです。そこに、商品作りの大きなヒントが隠されています。ぜひ、恥ずかしがらずに聞いてみてください。
「お金を払ってでも、私にやってほしいことって、どんなこと?」
「好きなこと」と「お役に立てること」が重なる部分を探そう。
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