ファスティングを参考にした鶴見式酵素栄養学は「野生動物にみならえ」ってこと

㊥現代人は腹大分がちょうどよい
鶴見医師の著書『「酵素」の謎』 (祥伝社)は、わかりやすい好著です。その内容を紹介します。そもそも「酵素」とは、いったいなんでしょう?それには6つの特徴があります。
 ①9番目の栄‡素‥ビタミンなどにくらべて解明が遅れたため「9番目の栄養素」とされています。それはク生命の素〟と呼ばれる生きた栄養素です。 ②48℃で死滅‥タンパク質が主成分なので鵜℃以上の高温で加熱すると熱変成して死滅します。だから、酵素を摂る食事は、加熱食を避けローフードにします。 ③2種類ある‥酵素には、体内でつくられる「体内酵素」と、食材から摂る「食物酵素」の2種類があります。 ④触媒の役割‥「酵素」は細胞の生命活動を働かせるク触媒〟として働きます。一つの生化学反応に、一つの酵素がク触媒″として作用します。現在、確認されているだけで2万余の「酵素」の存在が確認されています。 ⑤生産圭は一定‥体内で作られる「酵素」量は一生で一定量です。だから外部から食物酵素として、たっぷり摂る必要があるのです。 ⑥最先端科学‥「酵素」の実態が解明されたのは最先端科学が発達した21世紀になってからです。さらに、まだまだ未知の部分も多いのです。
㊥白髪は酵素を無駄づかいした結果
老化とは、〝生命の素″酵素が減少することです。米国シカゴ、マイケル・リース病院のメイヤー博士の研究チームの調査は衝撃的です。69歳以上の人の唾液中の酵素は若い人にくらべて30倍も酵素活性が弱かったのです。酵素の力は、年齢とともに衰えていくことがはっきりわかります。潜在酵素の減少こそ、まさに老化なのです。その典型が白髪でしょう。酵素は生命維持に重要なところに優先的にまわされます。その必要性からいうと毛髪は、まっさきに見捨てられる運命にあるのです。
「白髪になっても命には別状ありません。そのため、髪の色は最初に見捨てられるのです」(鶴見医師)
メラニン色素を毛髪に固着させ、黒々とさせる働きをするのはチロシナーゼという酵素です。ところが年齢を重ねて体内の潜在酵素が減少していくと、このチロシナーゼはほかの重要な部分にまわされます。そのためにできるのが白髪なのです。
髪が早くから白髪になる、というのは大切な体内の潜在酵素を無駄づかいした結果なのです。鶴見医師は「現代人の酵素の無駄づかいはじつに多い」と警鐘を鳴らします。
「ほとんどの人が酵素をこれでもか、と浪費しています。ファストフードに、焼き肉、ラーメンなどの加熱調理した食物、深夜にとる食事、スナック菓子に、喫煙や大量の飲酒など、悪しき生活習慣が酵素を欠乏させるのです。さらに環境汚染や心身両面からの過剰なストレス、これでは消化酵素も代謝酵素も、いくらあっても追いつけません。潜在酵素の貯金を使いつくし、40代、50代で健康を害し、幸せとはいえない人生を送ることになってもしかたありません」

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