潜在意識を活性化している人はこんな行動「条件なしのありがとう」をいえる習慣をもっている

私は小さい頃から、ありがとうという言葉の効果について敢えてもらっていました。私の父は脳外科医でしたが、とにかくよくありがとうをいうのです。手術というのはどれもハードなものですが、脳外科の手術はとくに緊張を強いられます。患者さんは、前もって手術の予定が立っていた人ばかりではありません。脳内出血など一刻を争う状態で運び込まれる人も多くいます。

潜在意識を活性化している人はこんな行動「条件なしのありがとう」をいえる習慣をもっている

 そうした患者さんの頭を開けて複雑な血管をつないだりと、繊細かつ集中力が要求される手術が多いので、邪心が入っては患者さんの命に関わります。そこで、父は手術の前に、患者さんに頭を下げるそうです。

「ありがとうございます。手術をさせていただきます」

 そして、その日の手術に参加するスタッフ全員に向かって、

「この手術のために、みんなの力をありがとうございます」

 といいます。スタッフもまた、「ありがとうございます」と返してくれます。そうやってみんなで感謝し合うことで、気持ちが一つになって手術に臨めるのだそうです。

潜在意識を呼び起こすためにみんなで「ありがとうシャワー」を浴びているんですね。邪心を洗い流すシャワーです。

 手術が終わった後にも、やはり、ありがとうシャワー。

「手術をさせていただきました。ありがとうございます」
「みんなのおかげで無事に終わりました。ありがとうございます」

 こうして手術の前と後にありがとうのサンドイッチをするのだそうです。普通は、物事が終わった後にいうことが多いありがとうですが、最初にいうほうが脳科学的にもいいそうです。ありがとうをいったことで幸せになった脳が、筋肉のよけいな緊張をとってくれるので、無心で手術に臨めるのです。患者さんに対してありがとうという父を見て、幼い頃の私は不思議に思ったものです。

「どうして患者さんにありがとうなんていうの? 普通は患者さんや患者さんの家族のほうから、お医者さんにありがとうっていうんじゃないの?」

 こうたずねる私に父が教えてくれたのです。

「あのね。患者さんは、大切な命を僕に預けて手術をさせてくれているんだよ。いくら感謝してもしたりないくらいじゃないか」

 考えてみれば、患者さんが一方的に感謝をしなければならないなんておかしい話です。そこには医者と患者という上下関係ができてしまっています。上下関係のあるところに、本当の感謝は生まれません。

 これは、お店の店貞さんとお客さんの場合も同じですし、ちょっとしたお札を交わし合う場面でも同様です。

「(こんなにお金を落としてくれて)ありがとうございます」
「(注文してくれて)ありがとうございます」
「(ハンカチを拾ってくれて)ありがとうございます」
「(道を譲ってくれて)ありがとうございます」

 すべて、条件がついたありがとうになっています。

 私たちが日頃、口にしているありがとうは、ほとんどが「条件つき」なのですが、条件なしのありがとうがいえたときの幸せって、すごいものがあります。
 誰かに何かをしてもらったからではなく、その人が存在してくれることにありがとうといえる。そんな人に出会えたことも幸せなら、そんなふうに人を大
事に思える自分はさらに幸せです。条件なしのありがとうがいえるとき、私たちはまさに自由の境地にいるのです。

潜在意識に目を向けて毎朝、出かける前に、宇宙に向かってありがとうをいう習慣を試してみましょう。

「ご先祖さま、今日も見守ってくださりありがとうございます」

 その日に会うことになっている人たちにもいってみましょう。

「みなさん、今日も私とともにいてくださりありがとうございます」

 その日に何が待っているかなんてクヨクヨ思い煩わずに、まず先にありがとうをいってしまう。これで、緊張がすっと解け、仕事も人間関係もスムーズに
いくはずです。 そして帰ってきたら、また、ありがとうです。

「ご先祖さま、今日も無事に過ごすことができました。ありがとうございます」
「みなさん、ともにいてくださってありがとうございます」

 いいことをしてくれたから感謝するのではなく、まず最初に感謝をする。自分の毎日を感謝という甘いジャムでサンドイッチする。そんな習慣が、あ
なたを幸福体質に変えてくれるのです。

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