<h3>一日食べずにリングに上がった力道山</h3>
「断食をしたら腹が減ってフラフラになるだろう?」だれでも、そう思います。しかし、甲田医師は面白いエピソードを明かします。「戦後の国民的スターだったプロレスの力道山が、世界選手権のとき、前の晩から断食していたのをわたしは知っています。(試合)当日は朝食も昼食も、そして夕食も何も食べずにリングに上がりました。理由を聞かれた力道山いわく、『食べたら力が出ない』でした」短期間のスタミナも、断食後のほうが出るのです。そういえばボクシングの選手も、体重を削るため試合直前まで、ほとんど断食状態で激しいトレーニングをこなします。そうして10ラウンド以上の死闘を繰り広げるのです。その驚異的スタミナも、ファスティングによるものでしょう。
<h3>稲刈り競争で半日断食に軍配上がる</h3>
朝食抜きの甲田医師は、若い頃、朝飯を食べた兄と稲刈り競争をしています。ところが専業農家の兄のほうが、先にパテてしまった。甲田医師は楽々と稲刈りを進めている。「これには兄も驚き、ついには白旗を揚げ、わたしに謝った後は、半日断食の実践者になりました」「腹が減るほど元気になるのが真の健康体」と沖先生も言っていました。
それが証明された形です。
「太って赤ら顔の人は血色がよく見えますが、顔がほてっているだけで、内臓のまわりや血管の内側はドロドロとした脂肪がいっぱいくっついています。こういう人は、スタミナはまったくなく、マラソンどころか、人生を走り抜くこともむずかしいでしょう」 (甲田医師)
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