<h3>ファスティング、つまり食べないほど自然治癒力は強まる</h3>
断食は免疫力を上げます。これは、自己治癒力の一つです。野生動物は本能で断食が治癒力を高めることを知っているのです。だから、ケガをしたり病気のときに巣穴で何も食べずに、身を横たえ、じつと回復を待つのです。それは、じつは人類も古来、体験的に知っていました。日本でも病気のときは、一日、何も食べなかったり、重湯だけにして、休んで回復を待ったのです。医者もそのような養生をすすめました。「病人は栄養のあるものを与えないと治らない」
そんな、とんでもない発想は明治維新以降のことです。〝文明開化″で、西洋医学と栄養学が入って来てから「栄養をとらないと病気は治らない」という”常識〟が社会に広まっていきました。そのルーツはドイツ、ミュンヘン大学教授のカール・Ⅴ・フォイト博士(生理学)に行き着きます。フォイトは”近代栄養学の父″とされています。しかし、その「カロリー重視」「肉食礼賛」のフォイト栄養学は徹頭徹尾、誤りだったことは前述のとおりです。じつは「食べるから治らない」「肉を食べるほど病気になる」のです。
<h3>ファスティングを実行すると①リンパ球活性、②白血球増加、③胸腺等の増大になる</h3>
ファスティングを実行すると免疫力が上がる。それは、断食をするとケガや病気の回復が格段に早まることからも十二分に理解できます。この事実を九州大学の久保千春教授が証明しています。わずか3日間のプチ断食でも以下の3点を確認しているのです。
①リンパ球の免疫活性が高まる。②免疫細胞の白血球が多くなる。③胸腺や副腎の重圭増で、免疫力が強化される。
<h3>ファスティングしたら、風邪を引かない76%、花粉症が完治85%</h3>
甲田医師も「少食が免疫力を高める」 ことを臨床的に証明しています。まず、甲田医院に来院する患者には、すべて「腹七分」の「少食健康法」を指導しています。そのうち3年以上、実践している患者さん300人へのアンケート調査で247人から回答を得ています。それによると、回答者76%が「風邪を引く度合いが目に見えて減った」と答えています。腹七分の少食で身体の抵抗力(免疫力)が明らかに強くなったことの証明といえるでしょう。その他、「手や足にケガをして傷ができても化膿しないで早く治る」という回答も多い。これも免疫力が強くなったことの証しです。
その他、着目すべきは「アトピー性皮ふ炎」「気管支炎」「アレルギー性井炎」「花粉縦」などのアレルギー性疾患も「腹七分」 の少食法で激減していました。 たとえば「花粉症」の患者は85%が完治したと回答しています。「これは獲得免疫が正常化したことを示します」 (甲田医師)
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