「食べる工夫でなく、食べない工夫をしろ」ファスティングこそ万病を治す妙法である

○野生動物は何も食べず自ら癒す
「断食は、万病を治す妙法である」これはヨガの教えの根本です。野生の動物たちも病気になったり、ケガをしたりします。そのとき、彼らは何も食べずに、巣穴のなかに身を横たえ、静かに回復を待ちます。野生動物たちは本能によって、それが病気とケガを治す最善の方法であることを知っているのです。本能とは、別の言い方をすれば”自然のメカニズム″です。それは宇宙の原理です。
別な言い方をすれば〝神の意志″ともいえます。ここで大切なのは「何も食べない」ということです。食物の消化・吸収は、想像以上にエネルギーを消費します。三食キチンと食べると、それを消化・吸収するための消費エネルギーはフルマラソンを走り抜くことに匹敵するともいわれています。だから野生動物は病気やケガのとき、まず食を断つのです。

<h3>ファスティング(断食)で、空腹感が生命力にスイッチオン</h3> このファスティング(断食)で、消化エネルギーは治癒・免疫・排毒エネルギーに変化、集中させることができます。また空腹感は、生命力にスイッチを入るのです。空腹感(飢餓感)は、身体にとっては一種の危機状態です。そこで、アラームが鳴り、身体の生命維持システムが一斉に作動するのです。免疫力や自然治癒力、排毒力にスイッチが入り、白血球など免疫細胞が増えていきます。それは、全身の細胞レベルでも起こります。細胞内から排毒が促進され、全身の新陳代謝が加速されるのです。こうして全身が細胞レベルでクリーンアップされ、全身の生命機能はみずみずしくよみがえるのです。
<h3>ファスティング(断食)ってつまりは・・・「食うな」「動くな」「寝てろ」ってこと</h3>
だから、病気やケガでつらいときは、まず「食うな」「動くな」「寝てろ」。これが鉄則です。すると、内在の自然治癒力が活性化し、みるみる回復していくのです。ところが現代人は、これとまったく反対のことをやっています。いや、やらされています。まず、栄養士も医者も、こう言って患者をしかります。
「しっかり食べないと治りませんよ!」
わたしには正気とは思えません。しかし、彼らは正気なのです。栄養学や西洋医学でそう学んだから、そう信じこんでいるのです。まさに”洗脳″、マインドコントロールの恐ろしさです。医学界は「三食きちんと食べよ」と患者に命じます。それは、三食きちんと食べて病気になってもらわないと、困るからです。病人がいなくなることは、医者にとっては悪夢です。
政府(厚生労働省)も「三食きちんと食べるよう」指導しています。それは早く老化して、痛気になって、死んでもらわないと、困るからです。だから一日30品目をしっかり食べなさい、と勧める。それは、実はまったく無意味なことです。それなのに、政府(厚生労働省)を信じて、必死に実行しでいる人が多い。彼らにとっては一食抜くことすら、正気の沙汰とは思えないのです。わたしは、現在1日2食です。そして、快適に過ごしでいます。目指すは1日1食です。すると、周囲から驚きの目でみられてしまうのです。

<h3>ファスティングからみえてくる”豊かな”食事とは”最悪”の食事の実態</h3>
「一日一食」と言うと戸惑う方がほとんどでしょう。「腹一杯、美味しい物を食べて、何が悪い!」憤慨した顔が目に浮かびます。豊かな食生活。満たされた食事……。それこそ、幸せの象徴だと昔は私も思ってました。まさに、現代社会ほど食べ物に満たされた時代はありません。すでに、身のまわりには種々さまざまな食べ物であふれています。
ところが…………
一方で、現代人はかつてないほどの不健康に苦しんでいます。最悪はアメリカ人です。先進17カ国中最低。だから、医療費は最高なのです。超肥満、心臓病、糖尿病、脳卒中、ガン、アレルギー、さらにはうつ病、自殺、発達障害……まさに、”病める超大国″ の無残な姿がそこにあります。そして、文化的にも”占領″されてしまった我ら日本人の健康状態も、そのアメリカを追いかけています。とりわけガン、心臓病、糖尿病など生活習慣病は年々悪化の一途をたどっています。
その悪しき生活習慣の第一が飽食なのです。第二が洋食です。耳を疑う人が、ほとんどでしょう。そうです。肉やシチューやパン、バター……多彩な欧米食を、たっぷり賞味する。それこそ、日本人の憧れの究極の食事だったからです。ただそれが、その悪しき生活習慣なのです。
「いい加減なことを言うな!」
その憧れの”豊かな″食生活を否定されれば、だれでも怒るでしょう。しかし、それは決定的”な食べまちがい”だったのです。
<h3>ファスティングへの第1歩、それは「三食」食べると老けると知ること!</h3>
わたしの師匠の船瀬先生は、67歳。しかし、なんと髪は黒々つやつや。身体は逆三角形で筋肉隆々。気分は肉体年齢30代くらいのつもりです。だから、とても還暦過ぎには見えません。そんな先生が、故郷九州の高校同窓会に行って驚いたそうです。座った10人席のテーブル。先生以外は全員、髪が真っ白。中にはその髪すらなくなりかけている旧友も。彼らは、わたしの頭を見で、「よお染まっちょるのぉけ」と感心してました。先生が「これは自毛たい」と答えると、「エッエー」とびっくり…………。
このようにまわりを見回しても同年輩でめっきり老けた友や知人が多いのです。「白髪は老化のバロメーター」といいます。ちなみに私は39歳ですが、40代、50代の同世代ですら、髪が真っ白になっていることに驚くことがあります。
当然、老化には個人差があるでしょう。その差を考え、はっと思い当たったのが 「三食しっかり食べてたからだ!」という結論です。61歳なのに41歳に見える、「一日一食」で、最近だと「ゴボウ先生」有名な南雲音別医師は今やマスコミの寵児です。なるほど、髪は黒々、見かけも実に若い。中高年で急激に老けた人は、「三食食べたから老けた」のです。
「食えば食うほど死が近くなる、老化が進む。当たり前のことです」「不食を継続すれば、時間が逆行して、細胞は若返る」 (『不食実践ノート』山田鷹夫君、三五館より)

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