潜在意識を活性化している人は「ねたみ」という感情から抜け出す行動を習慣にしている

人はみんな、自分を自由に表現したいと思っていますが、多くの人がどこかでそれを押さえつけています。

「こんなこといったらバカだと思われないかしら」
「俺らしくないことをしたらみっともないしな」

 しかし、こうして自分を押さえることは、人をねたむ気持ちを生んでしまいます。自由に自分を表現している人を見て、なにかにつけて文句をいいたくな
るのです。

 これは不幸なサイクルそのものです。

潜在意識では本当は自分を出したいのに、それを押さえてしまう。その行動をどんな習慣で変えているのか

だから、自分を出せる人がねたましい。自分がねたんでいるように人にねたまれるのもいやだから、ますます自分を押さえてしまう。これでは、いつまでたっても誰も幸せになれません。この不幸サイクルから抜け出すには、意識的にでもいいですから、褒め合う環境をつくることが大事です。

 ゴールデンウィークやお盆の時期などのニュース番組には、必ず成田空港からのレポートが流れます。ごった返している空港から、海外旅行へ旅立つ人々が映し出されるのを見て、あなたはどんな感想を口にしますか?

「バカみたい、混雑しているこの時期に海外旅行なんて」
「そんなに長く休んでいられる仕事しかしていないのか。使えないヤツだな」

 これでは、自分も楽しい気持ちになれません。そして、それを聞いたまわりの人は、

「旅行の話は、この人の前ではしないでおこう」

 と心を閉ざしてしまいます。

 そうではなくて、

「いいねえ。頑張ったご褒美だね。気をつけて行ってらっしやい」
「家族で海外旅行か。コミュニケーションがとれそうだね。うんと楽しんできてほしいね」

 と褒め合い、賞賛し合うことが必要なのです。とくに子どもたちは、親のいうことを敏感に察知しています。親が人を認める習慣を持っているのと、なにかにつけてこき下ろしているのとでは、子どもの自己表現力が変わってきます。

潜在意識でいうと、たとえば、家族でテレビを見ているときに、派手な服を着たタレントが出てきたとします。そうすると行動習慣的には

「な一に、この服? 下品なピンクねえ。だいたいこの人、ブリっこで気持ち悪いよね」

 こんなふうにこき下ろす親が多いのですが、それを聞いた子どもはどう思うでしょうか。

「そうか。ハデなピンク色の服なんて着て目立つとまずいんだな……」

 こうして、自分を自由に表現したい気持ちを押さえる子どもに育ちます。

「かわいいピンクだねえ。この子、ハツラツとしていていいよね」

 こうやって褒めたら、子どもはどう思うでしょうか。

「そうか。こうやって自由にイキイキとしていていいんだな」

 こう考えることができた子どもは、自由に伸び伸びと、人をねたむこともせず、褒め上手、感謝上手の子どもに育ちます。

 大人同士の関係においても同様です。

「この人の前だと、本当に自由に自分を出せるな」

潜在意識から観ればお互いに思えるようなつきあいをするためには、まず褒め合う行動を習慣化する環境をつくることです。

目の前の相手を褒めるだけでなく、第三者に対してもけなすのではなく褒めるのです。そうすれば相手は、

「この人は、どんなことでも悪いほうへはとらない人だな。私に関しても、いい部分をきっと見てくれるな」

 と安心して心を開いてくれます。誰かを認め、賞賛し祝福できる気持ちでいられることは、とても幸せなことです。相手の考えを認め受け入れることのできるオープン・マインドな心のスタンスこそが、人生で幸せな人間関係を構築していくゴールデン・ルールなのです。

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