商品の形態には、「モノ」と「サービス」があります。モノは、さらに2つに分けることができます。
【モノ】
①アナログ商品……
宅配便で届けることができるモノ。たとえば、アクセサリーや 筆文字作品、小物、アロマオイルなど。
②デジタル商品……
「情報商材」と言い換えることもできます。ダウンロードしたり、 メールに添付したりできるなど、インターネット上でやり取りできるデータ。たとえば、伝えたい情報(知識やノウハウ) のPDFファイル、音声データや動画 データなど。
よく「情報なんて売れるの?」と聞かれますが、たとえば、人とのコミュニケーションが得意な人なら、そのノウハウをまとめて、文字データや音声データ、動画データにすれば、立派なデジタル商品になります。また、デジタル商品はアナログ商品に、アナログ商品はデジタル商品に変換することが可能です。
たとえば、PDFファイルというデジタル商品を紙に印刷すれば、小冊子というアナログ商品になります。逆に、小冊子というアナログ商品をデータ化すれば、デジタル商品をすぐに作ることができます。一方、「サービス」には、実にさまざまなモデルがあります。代表的なものを4つあげてみましょう。
【サービス】
③ホビーモデル……
特技を売ること。ネイルアート、マッサージ、写真撮影など。
④相談モデル……
相談業務。企業へのコンサルティング、個人へのカウンセリングやコーチングなど。
⑤イベントモデル……
イベントの主催。セミナーや講演会や00サミットの開催など。⑥紹介モデル……人やモノ、サービスの紹介。「アフィリエイト」もここに含まれる。
それ以外にも、アイデア次第でサービスは無限です!伝ちゃん先生の学習塾時代の教え子は、「犬の散歩ビジネス」で、たったひとりで月に200万円近い売り上げがあります。犬好きだった彼は、
「大型犬を散歩させるのはけっこう大変で、しかもなかなか代行してくれる人がいない」
という点に目をつけ、
「飼い主の留守中に散歩代行をする」
という「ひとりビジネス」を思いついたのです。セントバーナードやコリーやゴールデンレトリバーなどの大型犬を飼えるスペースと経済的余裕がある家庭は、優良顧客。自身でPRしなくても、次々とお金持ちの「犬友(いぬとも)」を紹介してくれ、大繁盛となりました。さらに、大の散歩だけに限らずに、犬のおやつやグッズなど、厳選した質のいいペット関連商品も販売していったことで、毎月の売り上げを大きく伸ばしたそうです。①から⑥の項目をヒントに、あなたなら、いったいどんな商品を生み出せるかを考えてみましょう。
ここで忘れてはいけないのは、1つの商品だけに頼るのはリスクがあるということです。昔、私の友人に、ある健康食品を扱って大成功していた男件がいました。ところが、ある日、テレビや新聞で、その健康食品に発がん件物質が混人している疑いが報道されたとたん、まったく売れなくなってしまい、収人がゼロになってしまったのです。その後、疑いは晴れたものの、収益が回復することはありませんでした。
彼のような失敗を犯さないためにも、商品は1つに頼ってはいけません。複数の商品を持ちましょう。
「モノ」と「サービス」、さらに「アナログ商品」と「デジタル商品」をバランスよく配置することで、次第にそれぞれが結びつき、ビジネスが軌道に乗りやすくなります。1つの商品におんぶにだっこ状態にならないよう、今から準備を始めましょう。
商品を、バランスよく配置しよう。
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